安比高原に宮沢賢治の世界を探してみよう。

このサイトは宮沢賢治さんの童話に取り上げられた「花・木」を、
安比で探してみました。

原稿は「イーハトーヴォ安比高原自然学校」様から借用いたしました。
感謝申し上げます。 ・・管理人

安比高原自然学校サイト http://www.appi.co.jp


宮沢賢治話 宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」より

ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。けれどもあんまり上手でないという評判でした。上手でないどころではなく実は仲間の楽手のなかではいちばん下手でしたから、いつでも楽長にいじめられるのでした。
 ひるすぎみんなは楽屋に円くならんで今度の町の音楽会へ出す第六
交響曲こうきょうきょくの練習をしていました。
 トランペットは一生けん命歌っています。
 ヴァイオリンも二いろ風のように鳴っています。
 クラリネットもボーボーとそれに手伝っています。
 ゴーシュも口をりんと結んで
さらのようにして楽譜がくふを見つめながらもう一心に弾いています。
 にわかにぱたっと楽長が両手を鳴らしました。みんなぴたりと曲をやめてしんとしました。楽長がどなりました。
「セロがおくれた。トォテテ テテテイ、ここからやり直し。はいっ。」
 みんなは今の所の少し前の所からやり直しました。ゴーシュは顔をまっ赤にして額に
あせを出しながらやっといまわれたところを通りました。ほっと安心しながら、つづけて弾いていますと楽長がまた手をぱっとちました。
「セロっ。糸が合わない。困るなあ。ぼくはきみにドレミファを教えてまでいるひまはないんだがなあ。」

 ・・・・・セロ弾きのゴーシュより
<写真はイメージ>

作家:宮沢賢治 1896-08-27 没1933-09-21

岩手県花巻に生まれる。盛岡高等農林農学科に在学中に日蓮宗を信仰するようになる。
稗貫農学校の教諭をしながら、詩や童話を書いた。「春と修羅」は生前刊行された唯一の詩
集。農民の暮らしを知るようになって、農学校を退職し、自らも開墾生活をしつつ羅須地人協
会を設立し、稲作指導をしたり、農民芸術の必要を説いた。
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